【1月29日 AFP】17-18スペイン1部リーグは28日、第21節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)が終盤に得意の直接FKから逆転ゴールを決めてアラベス(Alaves)を2-1で下し、フィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)の先発デビュー戦をなんとか勝利で飾った。

 降格圏からわずか勝ち点2差の17位に低迷するアラベスだが、この日は前半23分にカウンターからヨン・グイデッティ(John Guidetti)が先制点を決めてカンプ・ノウ(Camp Nou)を静まり返らせた。

 しかしバルセロナは後半27分、アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)のクロスにルイス・スアレス(Luis Suarez)がうまくボレーで合わせてついにアラベスの粘り強い守備を打ち破ると、迎えた試合終了6分前にメッシの美しいFKが決まり、劇的な逆転勝ちを収めた。

 この勝利で、バルセロナは今季リーグ戦無敗を維持し、同日ラス・パルマス(UD Las Palmas)に3-0で快勝した2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との勝ち点11差を保った。

 コウチーニョは、25日のスペイン国王杯(Copa del Rey 2017-18)で後半途中に新チーム初出場を果たし、この日は先発で起用された。エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverdes)監督は、コウチーニョのプレーに満足していると話した。

「選手は機械ではないから、新しい部品をはめるように、一瞬で完全にフィットするわけではない。きょうは良くやっていたし、良くボールを要求していた。また一歩前進だ。前回は25分プレーして、今回はもう少し長く出られたし、融合は徐々に進んでいくだろう」

 ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)が負傷で不在のアトレティコは、なかなか均衡を破れずに迎えた後半16分、ファンフラン(Juanfran)の絶妙なスルーパスに抜け出したアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が、右寄りの位置から冷静にゴールを決めると、その後フェルナンド・トーレス(Fernando Torres)とトーマス・パルテイ(Thomas Partey)が得点を追加した。

 グリーズマンは「前半はあまり良くなかったけど、ハーフタイムに監督から良い言葉をかけてもらって、持ち直すことができた。調子は良いし、良い形で1年をスタートできているから、これからもゴールとアシストを積み重ねたい」と話した。グリーズマンはこれがまだリーグ戦今季7ゴール目だが、年明け以降はリーグと国王杯で計4得点を記録している。

 ヘタフェ(Getafe CF)を本拠地に迎えたセビージャFC(Sevilla FC)は、終了間際に微妙な同点ゴールを許して1-1で引き分け、レアル・マドリード(Real Madrid)と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場圏内との勝ち点差3を守ることができなかった。

 後半27分にルイス・ムリエル(Luis Muriel)が先制点を流し込んだセビージャだったが、試合終了直前、守護神セルヒオ・ロコ(Sergio Rico)が山なりのロングボールを問題なく処理しようとしたところで、突っ込んできた相手選手と競り合ってボールをこぼすと、本拠地のファンと選手がFKを激しくアピールする中でアンヘル・ロドリゲス(Angel Rodriguez)がこぼれ球を押し込み、嵐のような口笛とブーイングの中で得点を喜んだ。(c)AFP