【12月31日 AFP】テニスの男女混合国別対抗戦、第30回ホップマンカップ(Hopman Cup XXX)は30日、オーストラリア・パース(Perth)でグループBの2試合が行われ、スイスは日本に3-0で勝利。ロジャー・フェデラー(Roger Federer)はシングルスと混合ダブルスで2勝を挙げ、四大大会(グランドスラム)で2つのタイトルを獲得し、世界ランキングでは2位に上り詰めた記憶に残る一年を締めくくった。

 ホップマンカップでシーズンの幕を開け、そこから見事な成功を収めた2017年シーズンの再現を目指すフェデラーは、日本の杉田祐一(Yuichi Sugita)にストレート勝ち。連覇を狙う全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)へ向けてコンディションが整っていることを証明した。

 世界ランク40位の杉田を6-4、6-3で退けたフェデラーは試合後、「(昨年)よりリズムを感じる。去年はファーストサーブをしっかりと打ちたいとか、練習と同じようにプレーしたいといったことを頭の中で考えていた」とした上で、「今はそうした疑問符がなくなっている。良いスタートが切れたと思うよ」と語った。

 また、今年はノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)やアンディ・マレー(Andy Murray、英国)、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)といったライバルが故障に苦しんだが、フェデラーは2018年へ向けて完璧な体を維持しているという。

 グランドスラム通算19勝を誇るフェデラーは「自分は健康だし、素晴らしいオフシーズンを過ごした」とすると、「体の状態はこの上なく最高。だから、これ以上ないほどハッピーだね」と語った。

 さらにフェデラーは、36歳という年齢にもかかわらず「自分のテニスが再び進化したように感じる」と話すなど、自身の力は依然として衰えていないと強調。より攻撃的なバックハンドやサービスの強化など「いくつか調整もした」とも付け加えている。

 フェデラーの活躍で先勝したスイスは、第2試合に登場した世界74位のベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic)が7-5、6-3で同68位の大坂なおみ(Naomi Osaka)を撃破。「ファスト4(Fast4)」形式で行われた最後の混合ダブルスも2-4、4-1、4-3(5-1)でスイスペアが制し、日本から全勝を収めた。

 同日行われたもう一方の試合では、ココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe)とジャック・ソック(Jack Sock)のチームで臨んだ米国が2-1でロシアに勝利。最初のシングルス2試合で敗戦が決まったカレン・カチャノフ(Karen Khachanov)とアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova)のロシアは、最終の混合ダブルスで唯一の白星を挙げた。(c)AFP