【12月30日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が30日、オーストラリア・パース(Perth)で開幕する男女混合国別対抗戦の第30回ホップマンカップ(Hopman Cup XXX)で、プロとしてキャリア21年目のシーズンをスタートする。

 現在36歳のフェデラーは今年、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)で通算5度目のタイトル獲得を成し遂げると、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)でも歴代最多となる通算8回目の優勝を果たすなど、圧巻の一年を過ごした。

 世界16位で2017年をスタートしたフェデラーは、米インディアンウェルズとマイアミ、そして中国・上海で行われたマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)でのタイトルを含むシーズン最多のツアー7勝を飾り、ランキングも1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に次ぐ2位で締めくくった。

 誰の目から見ても圧巻のシーズンといえるが、フェデラーがプロとしてのキャリアを開始したのは、米国の大統領がビル・クリントン(Bill Clinton)氏で、ジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督の映画『タイタニック(Titanic)』がアカデミー賞(Academy Awards)で11冠に輝いた1998年にまでさかのぼることを考えればなおさらだ。

 来年1月15日に開幕する全豪オープンで連覇を目指し、その前哨戦として唯一出場するホップマンカップでベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic)と再びチームを組むフェデラーは、前回大会は故障から半年ぶりの復帰戦だったことから「今回は状況がまったく違う」としながらも、「素晴らしいオフシーズンだった。昨年も良い休暇を過ごしたけれど、先のことはわからなかったからね」とコメントした。

「今回は期待が高いけれど、同時に自分自身に言い聞かせているんだ。『これが普通のことで、2017年と同じような結果が狙えるなんて思うな』とね。冷静を保ちながら、全力を尽くしてどうなるか見極めなければならないけれど、これまでのところ準備は順調だ」 (c)AFP