【12月1日 財新】中国のシェア自転車企業ofoが7月に中国配車アプリ最大手の「滴滴出行(Didi Chuxing)」の出資を受けてから、筆頭株主となった滴滴からofoへと最高経営責任者(CEO)である執行総裁と最高財政責任者(CFO)が派遣された。滴滴側はofoの資金繰りの粗さや、経営効率の悪さに頭を悩ませているという。ofoは9月末にも出資を受けているが、具体的な出資内容につていはまだ発表されていない。

 シェア自転車市場の淘汰(とうた)がいよいよ最終段階に入る中、ofo創業メンバーと大株主である滴滴の関係についてのさまざまな噂が後を絶たない。滴滴からofoに派遣された幹部が「集団休暇」を取っていることや、「(両社幹部が)決裂したもよう」といった一部報道に対し、ofoは24日、「社員が私用のため休暇を取っているだけで、何の問題もない」と反論した。また、「虚偽の報道をするメディアに対しては、法によって企業の正当な権益を保護する姿勢だ」としている。

 ofoはまた、「滴滴はofoの重要な投資者でありパートナーである。資金、人材面、戦略など多方面でofoに協力してくれている。将来はさらに幅広い分野での緊密な協業を目指している」とした。(c)財新/JCM/AFPBB News