【11月29日 CNS】北京市（Beijing）の幼稚園で園児が針を刺されたり薬を飲まされたりしたとして虐待が疑われていた事件で、同市公安局朝陽（Chaoyang）分局は28日、公式ウェイボー（Weibo）で、事件があったとされる紅黄藍幼稚園（RYB Education）新天地分園の捜査状況を発表した。教職員のうち、被害を受けたとされる児童と単独で接触できる条件にあった者はいなかったといい、専門医立会いのもとで女児の身体検査を行った結果、異状は見られなかったとしている。

　また、インターネット上で虚偽の情報を流したとされる者が判明したほか、今回の騒ぎの発端になったテレビ報道は、保護者のチャットグループで共有された虚偽の映像を、テレビ局の記者が事実確認の取材をしないままダウンロードして放送に使用していたことも分かった。

　保護者らが求めていた監視カメラの映像は、警察が調べたところ、監視カメラのハードディスクが故障していることがわかった。複数回にわたり強制的に電源を切られたことが原因だったが、管理室の担当者の女性が監視カメラの機材の騒音がうるさいという理由で、児童の帰宅後に強制的に電源を切っていたと判明。警察が監視カメラの映像を復活させるよう試みており、現時点で約113時間分が回復しているが、児童に対して虐待などが行われている様子は確認できていないとしている。