【11月29日 AFP】カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のシャペコエンセ(Chapecoense)の選手ら多くの関係者が犠牲になった航空機墜落事故から1年が経過した28日、クラブが本拠地を置くブラジル南部サンタカタリナ(Santa Catarina)州の都市シャペコ(Chapeco)など各地で追悼式典が行われた。

 国際大会へ向かう途中だったシャペコエンセの選手らを乗せたラミア・ボリビア航空(LAMIA Bolivia)の機体は、コロンビア第2の都市メデジン(Medellin)近郊の山岳地帯で墜落し、乗客乗員76人中71人が犠牲になった。選手や監督らクラブ関係者の大半が命を失い、生き残った選手は3人だけとなった事故後の調査では、航空機の燃料切れに加え、重量オーバーであったことが報告されている。

 この日、事故現場から近い町ラウニオン(La Union)では、軍のヘリコプターから広場に向かって花びらが放たれ、亡くなったシャペコエンセの選手やチームスタッフの名前が読み上げられた。

 サッカー界のスターからも追悼の声が多く寄せられており、元ブラジル代表のレジェンドであるペレ(Pele)氏はツイッター(Twitter)で「きょう、私の心はシャペコにある。あまりにも早く天国へ行ってしまった人々に思いをはせ、祈りをささげる日だ」とつづった。

 また、現ブラジル代表のスター選手ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)はスペインのテレビ局に「シャペコエンセは、われわれブラジル国民全員の心の中にある」と話している。(c)AFP