しかし年を重ねるにつれ、張さんは不安になってきたという。「もう70歳を過ぎてしまい、仕事も見つからない。それに、斌斌を支えることも難しくなってきた。トイレに連れて行こうとして2人とも転んでしまい、なかなか起き上がることができなかったこともあります。いつまで支えてあげられるのかわからない……」と張さんは悲しそうに話した。

 文字を覚えた斌斌さんが、不自由な右手で携帯電話を使って張さんに宛てて書いた「大好きなおばあちゃんに伝えたいこと」と題した手紙には、こう書いてあった。

「あの日、私を抱き上げてくれてありがとう。もしもおばあちゃんが抱き上げてくれなかったら、私はおそらく死んでしまっていたでしょう。おばあちゃんが、私に『二度目』の命をくれました!だから、心の底からありがとう、お疲れ様でしたと伝えたいです!命を救ってもらった恩よりも、もっと感謝しているのは、育ててくれた恩です。子どもを育てるのはとても時間がかかることだし、気力を持ち続けなければならないと思うから、本当に尊敬しています。

 この18年間、おばあちゃんは私に色々なものをくれました。あちこちの大きな病院から小さな病院まで探し回って、財産も全て私のために使ってしまいました。

 おばあちゃんは私の病気を治してくれただけではなく、字を教えてくれました。人はどうあるべきか、どうしたら社会に貢献できるかも教えてくれました。

 大好きなおばあちゃん、本当は申し訳ないと思っています。毎朝あんなに早起きして、私に服を着せて、朝ごはんを作って、雨の日も風の日も、雪の日だって、毎日学校まで送ってくれました! 学校に着いても、車椅子の乗り降りのたびに私を抱えて、トイレの面倒も見て、夜は家に帰って家事をしなければなりません。大好きなおばあちゃん、あなたが私にしてくれることすべて、私は胸がはちきれそうです。だからおばあちゃんを失望させないように、もっと勉強します!

 最後に、心から言います。おばあちゃん、お疲れ様です。永遠に愛しています!

 あなたを愛する孫娘、鄭斌斌!」(c)東方新報/AFPBB News