【11月5日 東方新報】山東省(Shandong)泰安市(Taian)岱岳区(Daiyue)満庄鎮(Manzhuang)西林村(Xilin)に住む106歳の華懐英(Hua Huaiying)さんは、いつものように73歳の半身不随の嫁、劉洪蘭(Liu Honglan)さんに食事を作っている。2人はどちらが大きい碗のかゆを食べるかで譲り合ってもめたかと思ったら、一緒に笑いだした。劉さんは5年前、脳血栓を患って半身不随になってしまい、以後、亡き夫の母、華さんが毎日家まで来て身の回りの世話や、食事を作ってくれるようになったという。

 西林村は山間の小さな村だ。華さんの52歳になる孫娘、劉桂連(Liu Guilian)さんは、「祖母はこの歳でもてきぱきとしていて、一人暮らしをしている家もとてもきれいに片付いている。私たちが農業で忙しい昼間、母の面倒を見に来てくれてとても感謝しています」と話す。

 華さんは「19歳で西林村に嫁いで以来、一度も村から出たことはない」と話す。娘3人と息子1人がいたが、いずれも母親を残して先にこの世を去ってしまった。孫たちはみな40歳を過ぎている。

 44歳になる孫の嫁、張復煥(Zhang Fuhuan)さんは「祖母は食欲もあって、1日3食きちんと食べる。若い頃から肉があまり好きではないらしく、卵ですらめったに口にしない。お酒もタバコもやらない。おやつとお茶が大好きで、特にクッキーやケーキが大好物」と話す。

「なるべく長生きして、たくさんの時間を孫たちと過ごしたい。でも自分でできることもだんだん少なくなってきて、目も昔ほどよく見えないから、針仕事はできなくなった」と華さんは言う。時々めまいがするくらいで、華さんの体はとくに病気もないし、風邪もめったにひかないという。

 孫娘の劉桂連さんは「祖母の体が心配で、きょうだいで代わる代わる母を見舞いに来ると、祖母に『自分たちの家のことも大変なんだから、私に任せて』と逆に心配されてしまいますが、106歳という高齢。家族はみんな祖母を宝物だと思っています。健康でいつまでも長生きしてもらいたいです」と話した。(c)東方新報/AFPBB News