【11月2日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は1日、グループH第4節が各地で行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はデレ・アリ(Dele Alli)が2得点を挙げるなどレアル・マドリード(Real Madrid)に3-1で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。前回王者のレアルがグループステージで黒星を喫したのは5年ぶり。

 前半に先制点を挙げたアリは、後半には独力でゴールをこじ開けて2得点をマークした。

 クラブ史上初めて試合を行ったウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で精彩を欠いたレアルは、クリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)に3点目を奪われて万事休すとなり、イングランドの聖地はレアルにとって鬼門となってしまった。

 12度欧州の頂点に立っているレアルは、終盤にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が1点を返したものの何の救いにもならず、2012年10月以来となるグループステージでの敗戦を味わった。

 レアルから初めて勝利を収め2節を残して16強入りを決めたトッテナムだが、それ以上に重要な意味を持つのは、欧州を制覇する力があるという確信をチームが得たことかもしれない。

 シーズン序盤は波に乗れていなかったアリだったが、3試合の出場停止が開けた直後の舞台で中盤に君臨し、新時代の到来を予感させた。

 クラブ史に残る勝利となった試合後、トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、「チームに確信と自信を与えてくれる勝利だ。素晴らしい結果であり、チャンピオンズリーグで次のステージに進むことができたからね。だが今は地に足をつけることが非常に重要だ」とコメントしている。

 レアルは直前の試合で格下のジローナ(Girona FC)に敗れており、屈辱的な2連敗となった。リーグ戦で首位FCバルセロナ(FC Barcelona)に勝ち点8差をつけられているレアルは、今大会では残り2試合でいまだに16強入りを決められていない。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、チームの危機かという質問に対し、「ノーだ。私は負けたとは思っていない」と答えている。

「普段ゴール前で持ち合わせている冷静さを失っているのかもしれない。つくったチャンスをものにできていないが、この状況を覆すことができると信じている」

「2連敗すれば自信も揺らぐが、われわれには数日休息して次の試合のことを考える時間がある」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS