モバイクは「ラスト1マイルにおける一番の選択肢」を確立させた。日々の通勤は、決して人を愉快にさせるものではない。長い待ち時間や不確定な運行ダイヤ、常に混み合うバスや地下鉄。また、行き先に公共の交通手段が無ければ、自分の足で歩かざるを得ない。モバイクの出現は、中国人のこうした悩みを解決し、「健康」「エコロジー」「流行」といったライフスタイルを広く浸透させることに成功している。モバイクに対する、プロフェットの分析だ。

 モバイクは現在、約1億人近いユーザーを擁し、約500万台のシェア自転車が1日約2500万回利用されている(今年6月時点)。プロフェットは、モバイクは便利性と「現代感」の2項目が特に高評価だったと分析している。

 わずか2年で、モバイクがここまでブランド力を高めることは決して容易なことではない。同社が成功をおさめるまでには、ユーザーに対する深い理解と、利用者が抱える問題点の解決や改善の重要性を理解し、対応していたことである。

「無限のイノベーションは、生活をさらに無限に」。今年の大きな流れの一つだが、そのことは同時に、「ブランド」が意味することは、まずユーザーに始まり、新たな製品、新たなサービス、新たな体験を創造し、絶えず高性能化を続けていかなくてはならないということだ。今回のランキングでは、卓越したブランドはただ創造性に優れた製品を提供するだけでなく、さらに大きな可能性とその実現をみせなくてはならない。例えば、モバイクが開発したスマートロック機能は、利用者が自転車から離れると自動的に鍵がかかるので、利用者はいつでもどこでも自転車の乗り降りをできるようになった。プロフェットは、「まさにイノベーションの模範と称するには充分である」と総括している。

 モバイクは以前、米経済誌フォーチュン(Fortune)の「世界を変える50社」の1社として紹介されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News