【10月25日 CNS】テントを張ったり、野菜を切ったりと小学生が忙しそうに動いていた。中国・甘粛省(Gansu)蘭州市(Lanzhou)の東郊小学校校庭で19日、「体験学習」の公開授業が行われた。

「子どもたちに実際に体験してもらうことで、感じ、学習できる方法を取り入れました。子どもたちの積極性も上がって興味津々で参加してくれるようになり、教室での授業にもいい影響が出ています」と、同小学校で「体験学習」を担当する曹琳(Cao Lin)さんは話す。

 公開授業は全校14クラスの児童と保護者、教員が参加し、大人の指導の下、30種類以上の美食を作って味わうという内容だ。

 生徒たちは、事前にインターネットや実地調査で資料収集を行っている。美食の歴史と文化について学習、発表するなどし、自宅では保護者と一緒に練習してから本番を迎えた。

「今回子どもたちが作るのは、蘭州の地元料理。実際に手を動かすことで料理の技術や楽しさを学び、親子の交流も深めることができます。地元料理の歴史や文化にも詳しくなりました」と曹さんは話す。

 参加した児童の1人、姚嘉樹(Yao Jiashu)さんは「料理は思ったほど難しくなかった。いつもお母さんは仕事で疲れているから、今後は私がお父さんとお母さんにごはんを作ってあげたい」と話していた。

 東郊小学校では昨年から、『蘭州市「体験学習」試験実施方案』に基づき、教師自身も体験学習について研究したりや意見交換を行ったりしている。

 曹さんは「今後は、地元との交流や季節、中国伝統文化などを取り入れ、毎学期1度は体験学習を取り入れ、児童の総合能力の向上と心身の健康を促したい」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News