【9月3日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は2日、男子シングルス3回戦が行われ、19歳のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)は6-4、6-4、5-7、6-4でダミアー・ジュムホール(Damir Dzumhur、ボスニア・ヘルツェゴビナ)を下し、四大大会(グランドスラム)で初の16強入りを果たした。

 この勝利でルブレフは、徹底的にまねをしようと同じウエアまで買っていた、子供のころのあこがれの存在であるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との対戦に一歩近付いた。

 ルブレフは「最高の気分です。大会2週目について冗談を飛ばしたり、どれほどよいものかと話したりしていたから驚いています」とコメントしている。

 ルブレフは18歳のデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)とともに4回戦に進出。全米、あるいはグランドスラムで10代の選手2人が4回戦に進むのは、2008年の全米での錦織圭(Kei Nishikori)とファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)以来となった。

 ルブレフは準々決勝進出を懸けて、4日に第9シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)と対戦する。この試合に勝てばルブレフは、4強入りの懸かる試合で15度のグランドスラム優勝を誇るナダルと対戦する可能性がある。ナダルは4回戦でアレクサンドル・ドルゴポロフ(Alexandr Dolgopolov、ウクライナ)との対戦を控えている。

 当初、ルブレフにとってのアイドルは2000年の全米と2005年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)を制したマラト・サフィン(Marat Safin、ロシア)氏だった。

「子供のころはサフィンでした。自分が初めて見た選手でしたから。彼が自分にとって完璧なアイドルだと思っていましたし、試合はすべて見ていました」

「その後にナダルです。ナダルもアイドルでした。彼と同じウエアを買って、新しいコレクションも買いました。まねようとしていました。サフィンとナダルはいつだってお気に入りでした。フェデラーも好きでしたけど、ウエアはまねしませんでした」

 通算5度目のグランドスラム本戦出場を果たしたルブレフは、2回戦で第7シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を下し、自身初となるトップ10選手からの白星を挙げた。

「ゴフィンはトップでも屈指の選手なので、ベストを尽くせるようにしたいです。選択肢はあまりないです。彼と張り合って、チャンスを手にするには、自分のプレーをして、自分の持ちたいリズムで戦うしかありません。スローなプレーをしようとすれば、チャンスはないです」 (c)AFP/Jim SLATER