【9月1日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は31日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-1、6-7(3-7)、4-6、6-4、6-2でミハイル・ユーズニー(Mikhail Youzhny、ロシア)を下し、3回戦進出を決めた。

 2000年に初対戦したユーズニーとの対戦成績を17戦全勝に伸ばした36歳のフェデラーだが、地元米国の新鋭フランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)を倒した大会初戦に続き、フルセットの接戦を強いられた。

 全米オープンでマッチ通算80勝目を挙げた同大会5勝のフェデラーは次戦、ベスト16入りをかけて第31シードのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)と対戦する。フェデラーは、35歳の同じベテランであるロペスに対し、過去12勝0敗の成績を誇っている。

 63本のウイナーを放ちながらも、68本のアンフォーストエラーを犯したフェデラーは試合後「非常に楽しかった。ここまででかなりウオーミングアップができたと感じる」とした上で、「後半になってミハイルはけいれんを起こしていたようで、見るに堪えなかった」と話した。

「ジュニアの時には、ここで彼とダブルスを組んだこともあった。何度も対戦してきた相手だが、きょうが今までで一番良い試合だったかもしれない」

 アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で行われた一戦では、フェデラーが2度のブレークに成功し、わずか25分で第1セットを先取。大接戦になる兆しを見せない試合運びを展開した。

 第2セットも先行したフェデラーだったが、第10ゲームのサービングフォーザセットでブレークを喫して並ばれると、タイブレークではユーズニーに主導権を奪われ、セットカウント1-1に並ばれた。

 先日痛めた背中の影響のせいか次第にプレーが遅くなったフェデラーは、続く第3セットも取られる苦しい展開となったが、第4セットでユーズニーがメディカルタイムアウトを要求した場面から流れが変わった。

 けいれんに苦しみ始めたユーズニーは第4セットを落とし、続く第5セットでは第6ゲームでブレークを許すと、四大大会(グランドスラム)の1、2回戦では初めて連日のフルセットとなったフェデラーが勝利を収めた。(c)AFP