【9月1日 CNS】大金をはたいて輸入栄養食品を買ってみたら、届いた商品は偽物だった。韓国製フェイスパックを取り寄せたら、途中で毒性のある不良品パックにすり替えられた。こんなことばかりで、どうしたら安心して商品を購入できるのだろうか?

 実は、すでに「トレーサビリティー(履歴管理)技術」という、商品情報を記号化し、重要な流通経路の記録情報を方式化する技術がある。これにより、我々の心配は解決されるかもしれない。

 中国・北京(Beijing)十里堡(Shilibao)で8月23日に開催された生鮮食品で生鮮食品デリバリーサイト「盒馬(カバ)鮮生」の体験イベントでは、「阿里健康(Alibaba Health)」のスタッフが「碼上放心(コードで安心)」システムによる、アイスランド原産海産品の正確なトレーサビリティー技術を紹介した。

 このシステムの使い方は簡単で、海産物の包装ケース上にあるQRコードをスキャンするだけで、海産物の漁獲地、さらに生産日や港の情報、検疫証明書、通関申告書番号、検査報告書など一連の情報を正確に調べることができ、消費者が真偽を見分ける一助になる。

「工程情報を自動的に記録して『本物』であることを保証するだけでなく、この技術はQRコードの偽造を防止することもできます。核心となっている技術は、物品は最小の包装で、物品ごとに1コード、唯一の『身分証』として発給され、かつ全工程での追跡が可能です」と、阿里健康のスタッフは説明する。

 実際、この「トレーサビリティー技術」は、食品分野の広い範囲で応用され始めている。今年3月、阿里健康は正大集団(Chia Tai Group)との業務提携を締結し、生卵の追跡事業を展開している。市民は生卵ケースの上に表示されているQRコードをスキャンするだけで、産地やニワトリが卵を産んだ当日の環境など、卵に関する情報をすぐに調べることができる。

 阿里健康は、この「コードで安心」サービスを昨年6月から正式にスタートさせており、その後はコスメ分野などにも対象を広げ、その領域は食品、酒類、生鮮、サプリメントから牧畜製品や消耗品などにも展開を始めている。(c)CNS/JCM/AFPBB News