【7月15日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)は14日、王者ユベントス(Juventus)からレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)を獲得したと発表した。

 ミランは衝撃の移籍について、「ユベントスと合意に至った」と声明を発表。「メディカルチェック完了」後にイタリア代表DFのボヌッチは5年契約を結ぶことになる。ミランはツイッター(Twitter)に、ボヌッチがクラブ本部を訪れる映像を投稿している。

 伊紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)によると、ボヌッチはリーグ戦6連覇を果たしたユベントスを移籍金4000万ユーロ(約51億6000万円)で後にする。その年俸は推定1000万ユーロ(約12億9000万円)とみられて、リーグ最高給の選手になる。

 伊紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)は、ボヌッチの退団原因はマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督との確執と報じている。

 昨季は2013-14シーズン以降では最高位の6位でリーグ戦を終えたミランは、編成の再構築を目指している。

 今年4月に元同国首相のシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)氏から中国の投資グループに売却されたミランは、莫大(ばくだい)な投資を行っており、FCポルト(FC Porto)からアンドレ・シウバ(Andre Silva)、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)からハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)、VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)からリカルド・ロドリゲス(Ricardo Rodriguez)を獲得。

 さらに新シーズンを前にして、ファビオ・ボリーニ(Fabio Borini)やマテオ・ムサッキオ(Mateo Musacchio)、アンドレア・コンティ(Andrea Conti)、フランク・ケシエ(Franck Kessie)が加入したミランは、ラツィオ(SS Lazio)の主将ルーカス・ビリア(Lucas Biglia)の移籍もうわさされている。

 国内メディアは、ボヌッチの加入でミランが新シーズンにタイトル争いに絡むことを意味するとしている。

 ガゼッタ・デロ・スポルト紙は優勝争いに「とどろく雷」と報じると、コリエレ・デラ・セラは「ミランはボヌッチとともにスクデット(リーグ制覇)を成し遂げる」と断言している。(c)AFP