【7月13日 AFP】米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー(Robert Lighthizer)代表は12日、韓国との自由貿易協定(FTA)について、貿易障壁があるとして再交渉する方針を明らかにした。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が同協定に関する両国の特別合同委員会の招集を指示し、米側は来月に開催したい考えを示している。

 ライトハイザー代表は声明で「USTRは貿易赤字を削減し、米国人が世界市場で成功するチャンスを広げるという大統領の意向に従って行動した」と述べた。

 ライトハイザー代表によると、再交渉の目的は米国の貿易赤字を削減し、世界市場での米国の競争力を向上させることにある。

 特別合同委員会については米首都ワシントン(Washington D.C.)で来月開くことを求めている。具体的な日程は双方で今後詰める方向。

 ライトハイザー代表は「米韓FTAが発効して以来、米国のモノの対韓貿易赤字は132億ドル(約1兆4900億円)から276億ドル(約3兆1200億円)に倍増し、米製品の輸出は実質的に減少した」と指摘。

「これは前政権が協定の承認を米国民に求めたときに売り込んだ状況と大きく異なっている。われわれはもっと良い条件を実現できるし、そうしなければならない」としている。(c)AFP