【7月9日 AFP】ツール・ド・フランス(2017 Tour de France)は8日、第8ステージ(ドールからスタスィヨン・デ・ルッス、187.5キロメートル)が行われ、ディレクトエネルジー(Direct Energie)のリリアン・カルメジャーヌ(Lilian Calmejane)が初のステージ優勝を飾った。

 残り4キロの地点で脚にけいれんを起こした24歳のカルメジャーヌは、トラブルに慌てることなく、2位に入ったチーム・ロットNL・ユンボ(Team LottoNL-Jumbo)のロベルト・ヘーシンク(Robert Gesink、オランダ)に37秒差をつけてフィニッシュした。

 昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2016)で初めてステージ優勝を飾り、今大会が三大ツール(グランツール)2戦目となるカルメジャーヌは、「すごいことだよ。信じられない。スタートの時点で夢見ていたことのすべてを上回る結果だ」と喜びを爆発させた。

「去年のブエルタでも同じような形で勝った。初めてのツール、初めての第8ステージだったんだ。素晴らしい勝利だ」

「フィニッシュまで残り4キロで脚がつった。つるたびに脚を伸ばして大惨事になってもおかしくなかったが、きょうは僕の日だったね」

 カルメジャーヌはまた、アスタナ(Astana Pro Team)のファビオ・アール(Fabio Aru、イタリア)から山岳賞のマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(水玉ジャージー)を奪っている。

 カルメジャーヌと50秒差の3位にはワンティ・グループゴベール(Wanty - Groupe Gobert)のギヨーム・マルタン(Guillaume Martin、フランス)が入り、総合上位陣はこの集団でフィニッシュ。総合首位に立つチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)をチームメートのゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)が12秒差で追い、3位には14秒差でアールがつけている。

 フルームは50キロ地点でコースアウトしたものの、すぐに集団に復帰して大事には至らなかった。フルームは「右カーブで私とチームメートのトーマスは適切なコースどりに失敗したが、そういうこともたまにはある」と笑顔でコメントしている。(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN