【5月31日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督が30日、クラブから提示された2年間の契約延長を受け入れる意向を、筆頭株主のスタン・クロンケ(Stan Kroenke)氏に伝えたと報じられた。

 6月に契約満了を迎えるベンゲル監督は29日、クロンケ氏とイバン・ガジディス(Ivan Gazidis)最高経営責任者(CEO)と自身の進退について話し合ったとされている。

 今季厳しい批判にさらされた67歳のベンゲル監督は、20年ぶりに欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権を逃し、ファンからは辞任を求める声が上がっていた。

 クラブは監督と協働するスポーツディレクターを据えることにこだわっていて、これに反発するベンゲル監督は政権に21年で幕を下ろすのではないかとうわさされていた。

 しかしアーセナルは、27日に行われたイングランドFAカップ(FA Cup 2016-17)決勝でリーグ王者のチェルシー(Chelsea)に2-1で勝利し、クロンケ氏がスタンドで見守る中クラブにタイトルをもたらしたベンゲル監督は続投に色気を見せていた。

 英紙デーリー・メール(Daily Mail)とデーリー・ミラー(Daily Mirror)は、ベンゲル監督が自身の後ろ盾でもあるクロンケ氏に指揮官の座にとどまりたいと話したと伝えいる。

 ベンゲル監督の進退は31日に発表される見通しとなっているが、アーセナルの広報は内容を伏せた上で、「クラブは水曜日の午後にある発表を行います」と明かしている。

 アーセナルでリーグを3度、FAカップを7度制しているベンゲル監督は30日に理事会に出席し、契約書にサインするものとみられている。(c)AFP