【5月27日 AFP】米中部テキサス(Texas)州で30年以上前に乳児を殺害し刑務所で服役中の看護師が、別の乳児を殺害した罪で起訴された。司法当局は26日、さらに60人前後の乳児を殺害した疑いでこの看護師を捜査していると述べた。

 ジェニーン・ジョーンズ(Genene Jones)受刑者(66)は1984年に生後15か月の女児に致死量の筋肉弛緩剤を投与して殺害した罪と、当時生後4週間の男児に命を落としかねない量の抗凝固薬を投与した罪で有罪になり禁錮99年の刑に服している。男児は命を取り留めていた。

 小児集中治療室の看護師を務めていたジョーンズ受刑者は25日、大陪審により1981年に当時生後11か月の男児に致死量の抗てんかん薬を注射し殺害した罪で起訴されることが決まった。

 同州サンアントニオ(San Antonio)ベア郡(Bexar County)の検察当局の声明によると「ジョーンズ受刑者は乳児60人近くを殺害した疑いが持たれている」という。

 裁判が行われた時に施行されていた法律によりジョーンズ受刑者は来年3月に釈放されることになっている。しかしベア郡の検察当局は同受刑者の保釈金を100万ドル(約1億1000万円)と設定し、来年3月に強制的釈放が実施される以前に新しい裁判のため同郡の刑務所に移送すると発表した。有罪判決を受けた場合、同受刑者は最高で禁錮99年の刑が言い渡される可能性がある。(c)AFP