【5月21日 AFP】16-17ドイツ・ブンデスリーガ1部は20日、第34節の試合が行われ、王者バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は4-1でSCフライブルク(SC Freiburg)に快勝。今季限りで引退するフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)とシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)は現役最後の試合に先発出場し、5季連続となるリーグ優勝のトロフィーを掲げたあと、スパイクを脱いだ。

 主将としてドイツ代表をW杯ブラジル大会(2014 World Cup)制覇に導いた33歳のラームは、11歳から過ごしてきたバイエルンでトップチームの公式戦517試合に出場し、クラブ最多タイとなる8回のリーグ優勝を経験した。

 スペイン代表として2010年にW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)を制し、2008年と2012年に欧州選手権(UEFA Euro)連覇を達成したアロンソは、代名詞の一つである絶妙な対角線のロングパスでアリエン・ロッベン(Arjen Robben)の先制点を演出し、一流の実力を残したまま現役を退くことを証明した。

 試合後に自身初のビールかけを味わったカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「アロンソとラームにとっては感傷的な日になった。素晴らしいシーズンと素晴らしいキャリアを過ごした二人に感謝したい。しかし、われわれは新戦力の台頭に期待し、優れた代役を見つけなくてはならない」とコメントした。

 バイエルンは来季から1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)に所属するドイツ代表ニクラス・ズーレ(Niklas Suele)とセバスティアン・ルディ(Sebastian Rudy)が新戦力として加わることが決まっている。

 ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)前監督からチームを引き継いだアンチェロッティ監督は、2位に勝ち点15差をつけてリーグを制し、これでドイツ、イタリア、イングランド、フランスで、指導者として国内リーグ戦を制したことになる。

 試合終了後の伝統の「ビーアドゥーシェ(ビールかけ)」では、アンチェロッティ監督が一番の標的となり、3リットル入りのジョッキを抱えた選手たちに追い回された。一番乗りを果たしたロッベンは両手を突き上げて喜んだが、アンチェロッティ監督も心得たもので、ジャージー姿でこのときに備えていた。

 ずぶぬれの姿でアンチェロッティ監督は「まだ生きているよ。楽しいものだ。少し冷たいけどね」とおどけた。

 ビールを大量にかぶったのは指揮官だけではなく、ヘルマン・ゲアラント(Hermann Gerland)助監督は、テレビのインタビューを受けている最中のラームになんと3リットルのビールをすべて浴びせた。

 ラームは「正直に言うと複雑な気持ちで、とても感傷的になった。ここでは本当にたくさんのことを経験してきた」と語った。

「友達も家族もここにいて、そしてこれが最後だった。このピッチに立つことは僕の人生そのもので、でもこのコミュニティーで過ごすのはこれが最後だ。僕はいつも、サッカーは一つの大きなコミュニティーだと思ってきた。選手はファンやチームメートのみんなのためにゴールを目指す。きっとさみしくなるだろうね」

 ラームはクラブから、スポーティング・ディレクターとしてのフロント入りを打診されていたが、断りを入れている。夫人が2人目の子供の出産を控えているため、しばらく家族と過ごした後、自身の今後を決めるつもりだという。(c)AFP/Ryland JAMES