【3月10日 AFP】W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)優勝と2度の欧州選手権(UEFA Euro)制覇を経験したサッカー元スペイン代表のシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)が、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との契約が満了を迎える今季限りでの現役引退を表明した。

 クラブの公式チャンネルで「簡単な決断ではなかったけれど、適切な時期だと思っている」と話したアロンソは、「最高のレベルでキャリアを締めくくりたい。バイエルンはその最高レベルだ」と語った。

 守備的ミッドフィルダーのアロンソは、チーム最年長ながらも、カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督の下でアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)とともに定位置を確保している。

 バイエルンは17日に組み合わせ抽選が行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)の準々決勝に駒を進めており、リーグ戦とドイツカップ(German Cup 2016-17)を合わせ、2013年以来の三冠達成の可能性を残している。

 アロンソの引退表明を受け、バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は、「ピッチの内外において、バイエルンの選手として素晴らしく立派だった偉大な選手に感謝している」とコメントした。

 イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)や、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でプレーした経歴を持つアロンソは、両クラブでチャンピオンズリーグ制覇を経験。2014年に加入したバイエルンでは、これまでにリーグ優勝2回とドイツカップ優勝1回を果たしている。

 アロンソはまた、クラブと代表で16個のタイトルを獲得しており、通算114試合に出場したスペイン代表では、2010年にW杯南アフリカ大会優勝、2008年と2012年に欧州選手権を成し遂げた。

 バイエルンではすでに元ドイツ代表主将でチームの主将を務めるフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)も今季限りでの引退を表明しており、ブンデスリーガを代表する強豪クラブは、来季から経験豊富な戦力を2人も失うことになる。(c)AFP