【5月20日 AFP】スペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)を率いるホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督は19日、母国アルゼンチンを指揮することは昔からの夢だったと明かしたものの、くら替えは「自分の思いのままにはいかない」と語った。

 セビージャは現在リーグ戦4位につけ、57歳のサンパオリ監督は見事な欧州初年度を過ごしており、2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)予選で厳しい状況を迎えているアルゼンチン代表の救援に適任と見なされている。

 サンパオリ監督は、「母国から私を指揮官にしたいという明確な意図がある。若いころから母国を指揮することは私にとっては魅力的だった。実現するかどうかは(セビージャの)会長次第だ。守るべき契約があり、解決には至っていない。(セビージャ)での目標は達成されたので、今日は落ち着いて話をしているが、自分の思いのままにはいかない」とコメントした。

「私がアルゼンチン代表監督就任になるかどうかについて、アルゼンチンサッカー協会(AFA)とセビージャは決断を下さなければならない。セビージャを去って他のクラブに行くことはない。行くのはアルゼンチン代表だけだ」

 スペイン国内の報道によると、セビージャはアルゼンチン側に対して1年の契約を残しているサンパオリ監督の違約金として150万ユーロ(約1億9000万円)を求めているという。

 アルゼンチンは、W杯南米予選残り4試合で5位に沈んでいる。同予選は上位4か国に出場権が与えられ、5位の国はオセアニア予選の勝者との大陸間プレーオフに回ることになる。(c)AFP