■「極めて偽善的」

 トランプ氏は大統領に就任してから、国外で製造した製品には最大45%の関税を課すとして、国内外の企業への圧力を強めている。

 G-IIIが公開している情報によれば、同社の2015年の売上高は2940万ドル(約34億円)。2016年1~9月は前年同期比で1330万ドル(約15億円)の増加を示した。

 しかしトランプ氏は、娘のブランドの提携企業が国外で製造を行っていることをたしなめるどころか、先月に同ブランドの販売中止を発表したノードストロームを激しく非難。「私の娘はノードストロームから不当な扱いを受けている」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 中国の北京大学(Peking University)で米中貿易関係を専門とするクリストファー・ボールディング(Christopher Balding)氏は、トランプ氏が米国の雇用を取り戻すとの政策を掲げながら娘のブランドの製品を中国で製造させていることを「極めて偽善的だ」と評した。(c)AFP/ Ben Dooley