【3月13日 AFP】16-17スペイン1部リーグは12日、第27節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は主将のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)がまたも終盤に決勝点を挙げてレアル・ベティス(Real Betis)に2-1で競り勝ち、FCバルセロナ(FC Barcelona)から首位の座を奪い返した。

 同日の早い時間に行われた試合でデポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)に1-2で敗れたバルセロナのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)決勝トーナメント1回戦、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との第2戦で演じた大逆転劇が試合に影響したと認めている。

 これによりレアルは、消化試合が一つ少ないながらもバルセロナに勝ち点2差の首位に立っている。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、「序盤に2、3点取れていればもっと良かったが、いつでもゴールできると分かっていたのでわれわれは冷静だった」とコメントしている。

 立ち上がりに退場処分を受けていてもおかしくなかったレアルのGKケイロール・ナバス(Keylor Navas)が、終了間際にアントニオ・サナブリア(Arnaldo Antonio Sanabria Ayala)の決定機を阻止しており、この勝利には議論が巻き起こっている。

 前半20分にナバスは、ペナルティーエリアの外に飛び出してベティスのダルコ・ブラシャナツ(Darko Brasanac)を倒したが、マテウ・ラオス(Mateu Lahoz)主審は不可解なジャッジでファウルをとらなかった。

 しかしその4分後にナバスは、サナブリアのシュートの処理を誤って自らのゴールにボールを入れてしまい、オウンゴールで先制点を献上してしまった。

 ジダン監督は、「私にとって重要なのは、ケイロールに対するチームメートからのサポートだ。選手は彼がいかに重要か理解しており、最後に彼は素晴らしいセーブでわれわれに3ポイントをもたらしてくれた」と話している。

 前半40分にマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)のクロスからクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が今季公式戦26点目を挙げて同点としたレアルは、後半36分にラモスがトニ・クロース(Toni Kroos)のCKに頭で合わせて勝ち越した。

 その後ベティスはサナブリアが決定機を迎えたが、ナバスは強烈なヘディングシュートを見事にセーブしミスを帳消しにした。(c)AFP/Kieran CANNING