【2月6日 AFP】16-17イタリア・セリエAは5日、第23節の試合が行われ、首位ユベントス(Juventus)はフアン・クアドラド(Juan Cuadrado)が記録した得点を守り切り、インテル(Inter Milan)に1-0で勝利した。

 最近10試合で勝ち点25を稼ぎ、絶好調を維持して敵地へ乗り込んだインテルだったが、前半は好機を作りながらも決定力不足と相手の粘り強い守備に阻まれ、ゴールを奪えずにいると、逆に前半終了間際の45分、クアドラドに先制点を許してハーフタイムを迎えた。

 そして後半、インテルのイバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)が終了間際にレッドカードで退場処分を受けるなど荒れ気味の展開のとなったが、最終的にはユベントスが逃げ切り、前人未到のリーグ戦6連覇へ前進した。

 ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、今季のインテルが「スロースタート」だったことに感謝しつつ、優勝の行方はまだまだわからないとしている。アレグリ監督は「スクデットに手がかかったなどと言うつもりはないが、たしかに大きな一歩ではある」とコメントした。

「ナポリ(SSC Napoli)やASローマ(AS Roma)はこれからも勝ち点を稼いでいくだろうが、一方でインテルを含めた他のライバルを引き離すことができた」

 ユベントスはこれで2位ナポリとの勝ち点差を6に戻した。3位につけるローマは、今節フィオレンティーナ(Fiorentina)戦を7日に控えており、勝利すれば2位に返り咲けるが、前節サンプドリア(Sampdoria)戦の敗戦のショックが懸念される中で、絶対に勝ち点を落とせないという重圧を抱えて試合に臨まなくてはならない。

 インテルはユベントスと勝ち点12差の5位にとどまり、目標とする来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)出場圏内である3位ローマとの勝ち点5差も縮めることができなかった。このところ波に乗り切れていないローマが勝利すれば、差は8ポイントにまで広がる。

 ステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督は、前半にマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)がマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)とジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)に倒された場面が明らかにPKだったと主張しており、その意味でも非常にフラストレーションのたまる試合となった。

 ユベントス、ナポリ、ローマがチャンピオンズリーグ出場へ着実に近づいていることを考えると、今後のインテルの目標は、来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)出場になるかもしれない。(c)AFP/Justin DAVIS