【2月5日 AFP】16-17イタリア・セリエAは4日、第23節の試合が行われ、ナポリ(SSC Napoli)は7-1でボローニャ(Bologna FC)に大勝し、首位ユベントス(Juventus)と勝ち点3差の暫定2位に浮上した。

 ナポリはマレク・ハムシク(Marek Hamsik)とドリース・メルテンス(Dries Mertens)がそろってハットトリックを達成。ホセ・マリア・カジェホン(Jose Maria Callejon)の退場は痛かったものの、ロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)のPKも決まってボローニャを粉砕した。

 巧みなダイビングヘッドや豪快なミドルシュートなどを決めたハムシクは、クラブ通算得点で1930年代に活躍したアッティア・サルストーロ(Attila Sallustro)氏の記録を上回り、クラブのレジェンドであるディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏に次ぐ歴代2位に浮上した。メルテンスは最近8試合で12得点を稼ぎ、リーグ戦の得点数を16に伸ばして得点ランキングトップに立った。メルテンスのハットトリックは、これで今季3回目になる。

 ナポリは今月、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)の決勝トーナメント1回戦で前回王者のレアル・マドリード(Real Madrid)と対戦するが、ハムシクは今回の勝利が大一番に向けた景気づけになると考えており、「レアルも僕らの強さを思い知るはずだ。きょうのようなプレーができれば、どんな相手とだって戦える。全員が動くことを意識しているし、だから相手の守備に穴を開けられる」と述べた。

 今季のナポリはリーグ戦23試合で55得点を挙げているが、王者ユベントスは消化が2試合少ないため、ユベントスが優勝の大本命であることに変わりはない。ユベントスは5日に4位インテル(Inter Milan)と対戦し、ミッドウィークに未消化だった下位クロトーネ(FC Crotone)戦に臨む。

 ナポリのマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は、伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「たしかにたくさんゴールが入ったが、ここ12試合で見れば10勝2分けだ。だからこそ、自分たちの試合だけに集中して、他のチームの結果は忘れなくてはならない」とコメントした。

「こういう試合の後は、少しいら立たしい気持ちになる。作り出したチャンスの数は、おそらくパレルモ(US Citta di Palermo)戦よりもきょうの方が少なかっただろう。しかしあの試合では1点しか入らず、きょうは7点が入った」 (c)AFP