【2月4日 AFP】イランは4日、弾道ミサイル発射実験を実施したとして米政府から追加制裁を科されることへの抗議表明として、イラン革命防衛隊(Revolutionary Guards)の演習にミサイルを配備する意向を明らかにした。

 革命防衛隊の公式ウェブサイト「sepahnews.com」によれば、北部セムナン(Semnan)州で実施する演習は、「脅威」および「屈辱的な制裁に徹底的に立ち向かう準備」を示すものであり、「国内で開発したさまざまなレーダーやミサイルシステム、指揮管制センター、サイバー戦争システムを導入する予定」だという。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日、イランに対し、中距離弾道ミサイル発射実験の実施と、先週サウジアラビアの軍艦を攻撃したイエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力「フーシ派(Huthis)」への支援を理由に追加制裁を科すことを発表。

 その数時間後、ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は、イランは「世界で唯一最大のテロ支援国家だ」と述べた一方で、米政府は今のところ中東への軍増派は計画していないと付け加えた。(c)AFP