【12月24日 AFP】男子テニスのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が、健康問題を理由に、来年1月に開催される全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2017)と、その前哨戦であるオークランド・クラシック(Auckland Classic 2017)の欠場を余儀なくされることになった。

 オークランド・クラシックの主催者は23日、来月に行われる2大会に関する声明を出し、「ファン・マルティン・デルポトロは、体調に問題があり、オーストラレーシア(オーストラリア、ニュージーランド、周辺の島々の総称)大会の出場辞退を表明しました」と述べた。

「デルポトロはマネジメントチームを通じて昨夜、回復が十分でないとして、(オークランド・)クラシックと全豪オープンを辞退すると伝えてきました」

 1か月前にデルポトロは、男子テニスの国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2016)で、世界ランク6位のマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)をフルセットで撃破し、母国に初の栄冠をもたらすという素晴らしい復活を果たしていた。

 けがで2015年シーズンを棒に振ったデルポトロは、2016年シーズンに目覚ましい復活劇を披露。スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、そしてアンディ・マレー(Andy Murray、英国)ら強豪選手を破るなど、シーズン当初は1042位だった世界ランクも38位まで一気に浮上した。

 198センチの長身を誇るデルポトロは、2009年の全米オープン(US Open Tennis Championships)決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破ると、翌年にはキャリア最高の世界4位まで到達したものの、その後は手首の故障に悩まされ続けた。

 オークランド・クラシックの大会ディレクターを務めるカール・バッジ(Karl Budge)氏は、テニス界にとって「この問題が彼をコートから遠ざけ続けることは」残念だと語っている。(c)AFP