【12月19日 AFP】16-17ドイツ・ブンデスリーガ1部は18日、第15節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は1-0で最下位ダルムシュタット98(SV Darmstadt 98)を下した。

 ダグラス・コスタ(Douglas Costa)のロングシュートに救われたバイエルンは、RBライプツィヒ(RB Leipzig)との直接対決を前に、得失点差で首位の座を取り戻した。勝ち点36で並ぶ両チームの注目の大一番は、バイエルンの本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で21日に行われる。

 守護神のマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)は、「ホッとしている。大切な勝ち点3だ。ここで勝ち点を落としていたら、ライプツィヒ戦はすごく厳しい試合になっていた。とはいえ、きょうの内容はバイエルンにふさわしいものじゃなかった」と話した。

 ライプツィヒ戦を前に、バイエルンではすでにジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)が肩の手術を受けるため離脱しており、さらにこの日は主将のフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)が、試合前のウオーミングアップ中に太ももを痛めて急きょ出場を取りやめた。

 前日、ライプツィヒがヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)に2-0で勝利したため、首位の座を一時的に失ってこの試合を迎えたバイエルンは、3日後の直接対決を考慮して、ジョシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)とフランク・リベリ(Franck Ribery)をベンチに温存した。

 ところがこの日のバイエルンは、コスタが30メートルのロングシュートを決めた場面が唯一のハイライトと言えるほど低調で、特に前半はまったくいいところがなかった。

 チームを率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「最高の強度」を求めていたが、実際のプレーはその正反対で、ようやく好機を作れたのは試合開始から25分後と、攻撃にひらめきを欠いた。

 それでも後半26分、コスタがダルムシュタット守備陣の間にわずかなコースを見つけてシュートを放つと、強烈なシュートがネットを揺らし、チームに勝利をもたらした。

 アンチェロッティ監督は、「良くなかったし、スピードも足りなかったが、重要なのは勝利し、1位を守ったことだ。水曜日はもっと素早く、いいプレーをして、すべてを出さなくてはならない」とコメントした。

 一方のダルムシュタットは、限りある戦力でビッグネームをそろえた相手に果敢に挑み、チーム全体で相手より7キロメートルも多く走ったものの、連敗は7に伸びた。(c)AFP/Ryland JAMES