【12月2日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)に所属するブラジル人DFガブリエウ・パウリスタ(Gabriel Paulista)は、ブラジルのサッカーチーム、シャペコエンセ(Chapecoense)の選手ら71人が死亡した旅客機の墜落事故で、友人であり同チームの指揮官であるカイオ・ジュニオール(Caio Junior)氏が亡くなったことを受け、その死を悼んだ。

 先月28日、コパ・スダメリカーナ(2016 Copa Sudamericana)決勝の第1戦でコロンビアのアトレティコ・ナシオナル(Atletico Nacional)と対戦するのを控え、メデジン(Medellin)に向けてシャペコエンセの選手らを乗せていた旅客機が墜落した。死者の中には多くの選手やクラブ関係者が含まれていることが明らかになっている。

 ユースチームを駆け上がりトップチームに上がったブラジルのECヴィトーリア(Esporte Clube Vitoria)時代にカイオ氏の下でプレーしたガブリエウは、落胆して友人との思い出を口にした。

 30日に行われたイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2016-17)準々決勝のサウサンプトン(Southampton FC)戦後、ガブリエウは「本当に受け入れがたい。自分たちや近しい人たちにこんなことが起こるなんて想像もしなかったことだ。僕はヴィトーリアで5年プレーし、監督やバックルームスタッフとともに仕事をした。そして、2人の選手ともプレーしていた。僕らは親友だったんだ」と感傷的になりながら語った。

「僕に最低限できることは、遺族の方々にお悔やみの言葉を贈り、前を向けるよう願うことだ」

「ブラジルのサッカー界を魅了したこのクラブに強くあってほしいと思う。彼らは5年前まで4部にいて、誰をも驚かせたんだ。このチームと、サッカーを通じてできた友人たちには、良い思い出しかない」

「ブラジルのメッセージグループで、僕はみんなに『きょうできることは翌日に回すな』というメッセージを送った」

「自分の誕生日(11月26日)にカイオ・ジュニオールと話をしたいと思ったのだけれど、とある理由でそれを先延ばしにしてしまった。そうしたらこの悲劇が起きた。だからそういうメッセージを送ったんだ」 (c)AFP