【11月29日 AFP】米テキサス(Texas)州でこのほど、ジカウイルスの地域内感染とみられる事例が確認された。フロリダ(Florida)州に続いて2州目となるが、同州では初めてのケースとなった。発表したテキサス州によると、胎児の先天性異常などを引き起こすジカウイルス保有の蚊が地域に生息している可能性が高いという。

 テキサス州保健局(Texas Department of State Health Services)によると感染したのは女性で、妊娠はしていなかった。この女性にジカ熱流行地域への最近の渡航歴はなかった。

 同地域でのウイルス保有蚊の存在が明らかになっていないため、現時点では、地域内感染の「可能性」にとどまっている。ただ、その状況からは、地域内感染である可能性が高い。

 当局によると、この女性は先週、検体検査によって感染が確認されたという。「女性は、ジカウイルスの感染が現在も確認されているメキシコなどの地域への最近の渡航歴はなく、他のリスク要因もない」と当局は声明で説明している。

 当局は、現時点で地域内感染が疑われるケースは他に確認されていないと述べたが、調査を継続すると明言した。

 フロリダ州では全米で初めてジカウイルスの地域内感染が確認され、これによる感染は先週までで238件報告されている。同州全体では、今年に入ってからのジカウイルス感染例が1200件以上に上っている。(c)AFP