【11月13日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選は12日、各地で行われ、グループDのウェールズは終盤に痛恨の同点ゴールを許し、セルビアと1-1で引き分けた。これで3試合連続ドローのウェールズは、首位アイルランド、2位セルビアに次ぐグループ3位となっている。

 ウェールズは前半30分、ハル・ロブソン・カヌ(Hal Robson-Kanu)がセルビアのマティヤ・ナスタシッチ(Matija Nastasic)からボールを奪うと、パスを受けたギャレス・ベイル(Gareth Bale)が低い弾道のシュートを決めて先制した。

 その後、ウェールズはベイルの狙いすましたシュートがポストに阻まれて追加点を逃すと、セルビアは迎えた後半41分、アントニオ・ルカビナ(Antonio Rukavina)のクロスに反応したアレクサンダル・ミトロビッチ(Aleksander Mitrovic)がヘディングを決め、土壇場で試合を引き分けに持ち込んだ。

 同日に行われたグループDの試合では、アイルランドが敵地でオーストリアに1-0で勝利しており、勝ち点10で首位の座を守っている。これを2位セルビアが2差、3位ウェールズが4差で追走している。

 ベイルは試合後、「残念な結果だ。勝ち点2を落としたと感じている。ホームで、後半40分まで1点リードしていたんだ。だから2ポイントを失ったようなものだ」とコメントした。

 しかし、ウェールズの指揮を執るクリス・コールマン(Chris Coleman)監督は、そこまで落胆しておらず、「アイルランドとは勝ち点4差があるが、まだ彼らとは2試合を残している。チャンスはまだ十分にある。今夜の選手たちは勝ち点3にふさわしいプレーをした」と語った。

 一方、セルビアの主将を務めるブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)は、「自分たちを誇りに思う。ここまでは順調に来ている。今日は勝ち点1が取れて満足だ」と話した。

 敵地ウィーン(Vienna)に乗り込んだアイルランドは、後半開始直後にジェームス・マクリーン(James McClean)が挙げたゴールを守り切って勝利した。

 アイルランドのマーティン・オニール(Martin O'Neill)監督は、「グループは最後まで競った展開になる。しかし、われわれは素晴らしいスタートを切れているし、勝ち点10に伸ばせたことは喜ばしい」とコメントした。(c)AFP