【10月28日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は27日、先週末行われたバレンシア(Valencia CF)戦でのバルセロナ選手の振る舞いに疑問を呈したスペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス(Javier Tebas)会長に関する報告書をまとめ、国内のスポーツ行政裁判所に提出した。

 22日の試合で後半ロスタイムにリオネル・メッシ(Lionel Messi)が決勝点を挙げた際、喜ぶルイス・スアレス(Luis Suarez)とネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)に対して、バレンシアのファンがペットボトルを投げつけた。スペインサッカー連盟(RFEF)の規律委員会は26日、バレンシア側に対して罰金1500ユーロ(約17万円)を科し、再度同様の事態が起きた場合は無観客試合とする可能性を示唆した。

 一方で同委員会は、ネイマールやメッシがバレンシアのファンに対して下品な言葉を叫んだとして、バルセロナの選手の「非難すべき行為」も批判した。

 この問題についてテバス会長は今週初め、「最も深刻な問題はペットボトルが投げ入れられたことだが、数人の選手は好まれない反応をした」とコメントしていた。

 しかしながら、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は、このコメントは「サッカー関係者として不適切であり無責任だ」と言及した。

 バルセロナは、「試合中に暴力行為を受けたFCバルセロナの選手の振る舞いに対する許容できない評価」を示したテバス会長やRFEFの規律委員に対して懲戒手続きを取るよう、スポーツ行政裁判所に求めた。(c)AFP