【10月20日 AFP】ノルウェー反ドーピング機関(Antidoping Norge)は19日、薬物検査で陽性反応を示したクロスカントリースキー女子の元五輪金メダリストであるテレーセ・ヨーハウグ(Therese Johaug、ノルウェー)に、2か月間の暫定的な資格停止処分を科したことを発表した。

 ノルディックスキー世界選手権(FIS Nordic World Ski Championships)で通算7個の金メダルを獲得しているヨーハウグは、先月16日に実施された抜き打ち検査で、禁止薬物に指定されているアナボリック・ステロイド(anabolic steroid)のクロステボール(clostebol)に陽性反応を示していた。

 問題となったクロステボールは、8月下旬に行われたイタリアの高地トレーニングで、ヨーハウグが唇の日焼け止めとして使用したトロフォデルミン(Trofodermin)と呼ばれるリップクリームに含まれていたという。

 ヨーハウグの弁護士は今週、テレビ局TV2に対し、トロフォデルミンの商品パッケージに世界反ドーピング機関(WADA)の指定する禁止薬物を含有していることを警告する表記があったとしたうえで、反ドーピング機関による暫定処分を受け入れるとしている。アナボリック・ステロイドによる違反には、最長4年の出場停止処分が科せられる。

 28歳のヨーハウグは、12月18日まで大会への出場が禁止され、来月26日と27日にフィンランド・ルカ(Ruka)で行われるW杯の初戦には出場することができない。(c)AFP