【10月11日 AFP】16MLBは10日、プレーオフのナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)が行われ、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)が8-3でロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)を下し、シリーズを2勝1敗でリードした。

 ワールドシリーズ進出を懸けて戦うナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)に王手をかけたナショナルズは、古巣ドジャースから本塁打と適時打を放ち、2打点の活躍をみせたジェイソン・ワース(Jayson Werth)が、「俺たちは反撃力のあるチームで、ここ数年ではリーグ屈指の強豪チームの一つになっている。チャンスは大きい」とワールドシリーズ進出に自信をみせる。

 一方、本拠地で第3戦を迎えたドジャースは、5回に代打で出場したカルロス・ルイズ(Carlos Ruiz)の左翼への2点本塁打で3-4と詰め寄り、ナショナルズの先発投手ジオ・ゴンザレス(Gio Gonzalez)をマウンドから引きずりおろした。しかし、ナショナルズも後続4人が計4回3分の2を被安打2、無失点に抑える好投をみせた。

 ドジャースは、9回から守護神のケンリー・ジャンセン(Kenley Jansen)を投入したものの、ワースに本塁打を打たれて3-5とされると、この回に4点を失ってしまった。

「彼はリーグ屈指のクローザーの一人で、彼から安打を放つチャンスは少なかった。だけど、いつも彼の球筋は良く見えると思っていた」とコメントしたワースに一発を許した後、ジャンセンはダニエル・マーフィー(Daniel Murphy)を歩かせると、ブライス・ハーパー(Bryce Harper)にも死球を与えて走者を2人出した。

 ナショナルズはその後、ライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)の二塁打で2点を追加して7-3とリードを拡大。さらにはクリス・ハイジー(Chris Heisey)の犠牲フライでジマーマンが生還し、ダメ押しに成功した。

 1908年以降ワールドシリーズのタイトルから遠ざかっているカブスに注目が集まる一方で、米首都ワシントン(Washington D.C.)のチームも1924年以降、同タイトルから見放されており、1933年以降は同シリーズの舞台に進出していない。また、1969年にモントリオール・エクスポズ(Montreal Expos)として創設されて以降、ナショナルズが秋の祭典(Fall Crassic、ワールドシリーズ)に出場したことは一度もない。

 また同日行われた試合で、カブスはサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)に5-6でサヨナラ負けを喫した。同シリーズは2勝1敗でカブスが地区シリーズ突破へ王手をかけている。(c)AFP