【9月13日 AFP】先月のイタリア中部地震で壊滅的な被害を受けたアマトリーチェ(Amatrice)の町当局は、この地震を題材とした風刺画を掲載したフランスの風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)を名誉棄損で提訴する方針を明らかにした。

 同紙は、300人近くが死亡した先月24日の地震発生からわずか数日後、被災者を3種類のパスタとして描いた風刺画を掲載。中にはがれきの間に挟まれた人々をラザニアに例えるものもあった。

 風刺画はイタリア国内で激しい抗議を巻き起こし、アンジェリーノ・アルファノ(Angelino Alfano)伊内相も怒りを表明。一方の同紙はその後、再びイタリア地震を題材に、がれきの下敷きとなった女性が「あなた方の家を建てたのはシャルリー・エブドではない、マフィアだ」とつぶやく風刺画を掲載した。

 アマトリーチェ当局による法的措置が発表された後、同町議会の代理人を務める弁護士は記者会見で、シャルリー・エブド紙の風刺画は「自然災害の被災者に対するおぞましく無神経で想像を絶する侮辱に当たる」と指摘した。(c)AFP