【9月1日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長は31日、沈黙した移籍市場での動きを振り返り、現欧州王者の陣容は「強化不可能」であることを強調した。

 クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)、ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)を獲得するなど、毎年数億ユーロを移籍市場に注ぎ込んできたことで知られるペレス会長だが、今夏はイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)からアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)を3000万ユーロ(約35億円)で買い戻したのみとなっている。

 今季無敗スタートのチームについてペレス会長は、「われわれはUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2016)を制し、リーグ戦でも開幕2連勝を飾っている。われわれには素晴らしい選手がそろっており、これを強化するのは不可能だ」と話している。

 レアルは国際サッカー連盟(FIFA)による1年間の補強禁止処分に異議を唱え、今夏は新たな選手の獲得が可能だったが、これが否決された場合、移籍期間が終了後から2018年1月まで新たな選手の登録が禁止される可能性がある。

 昨季途中に指揮官に就任したレアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、チームを立て直して通算11度目の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)制覇を達成している。

 ジダン監督は当初から移籍市場では静かな動きになると示唆しており、欧州王者になった今、指揮官には5年ぶりのリーグ優勝をクラブにもたらすという重圧がかかっている。

 ペレス会長は、「ジダン、スタッフ、選手はその責任というものをよく分かっており、彼らは自分たちがなし得ることを示したいと考えている」とコメントしている。(c)AFP