【8月17日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の警察当局は16日、麻薬組織が拠点とするファベーラ(貧困街)で警察精鋭部隊の隊員が銃で撃たれて死亡した事件の強制捜査を行い、その際に犯人とみられる3人を殺害したと発表した。

 重武装の警察官らが強制捜査を行ったのはコンプレクソ・ダ・マレー(Complexo da Mare)地区のファベーラ。今月10日、国家治安部隊の隊員が他の隊員と共に車で誤って進入し、銃撃された。

 警察は声明で「本日の捜査では、警察官が殺害された場所から数メートルの地点で、精鋭部隊が武装した犯人8人前後と衝突した」と発表。「犯人のうち4人が銃で撃たれ、3人が死亡した」と明らかにした。

 負傷した男は拘束され、その他にも2人が盗難車の所持や麻薬取引、武器の所持などの容疑で拘束された。

 リオデジャネイロ五輪の開催中は警察官や兵士ら8万5000人が警備に当っているが、マレー地区などリオ市内の多くの貧困街では銃撃事件が日常的に発生し、死者が出ることも珍しくない。(c)AFP