【8月15日 AFP】ドイツ・スーパーカップ(DFL Super Cup 2016)は14日、ドルトムント(Dortmund)のジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)で行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は2-0でボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)を下し、カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督はバイエルンでの初タイトルを獲得した。

 バイエルンを指揮した3年間で7つのタイトルを獲得したジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)前監督の後任を務める57歳のアンチェロッティ監督は、最初の公式戦でタイトル獲得に成功し、最高のスタートを切った。

 ユベントス(Juventus)、ACミラン(AC Milan)、チェルシー(Chelsea)、レアル・マドリード(Real Madrid)、パリ・サンジェルマン(Paris St-GermainPSG)を指揮したアンチェロッティ監督は、指導者として通算18個目のタイトルを獲得している。

 アルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)のゴールで先制したバイエルンは、先月開催された欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)では無得点に終わったドイツ代表のトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)が追加点を決めた。

 バイエルンは、グアルディオラ前監督の下では成し遂げられなかった2012年以来となるスーパーカップ優勝を果たしている。

 アンチェロッティ監督は、「満足している。もちろん難しいゲームで、ドルトムントは素晴らしいプレーだった」とコメントしている。

「後半は様々なことがわれわれに味方してくれた。ブンデスリーガで戦う自信を与えてくれる勝利だ。このチームは現時点ですでに強力だ」

 ブンデスリーガは開幕まで2週間を切っており、5連覇を目指すバイエルンは、26日の開幕戦でホームにヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)を迎える。

 バイエルンとドルトムントがタイトルを懸けて戦うのは、過去4年で通算8度目だった。

 グアルディオラ前監督が最後の指揮を執った5月のドイツカップ(German Cup 2015-16)決勝でバイエルンは、PK戦の末ドルトムントを下して国内2冠を達成している。

 ドルトムントの本拠地で開催され、チケットが完売して8万1360人が観戦した試合は、キックオフ前から注目すべき点が数多くあった。

 ドルトムントで主将を務めたマッツ・フンメルス(Mats Hummels)は、昨季終了後に移籍金3500万ユーロ(約40億円)でバイエルン復帰を果たし、古巣を相手に公式戦初出場を果たした。

 また、ドルトムントはレンヌ(Stade Rennes FC)から獲得した19歳のウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)、FCバルセロナ(FC Barcelona)から獲得したDFマルク・バルトラ(Marc Bartra)が公式戦デビューを飾っている。

 なお、バイエルンでの3年間は消化不良に終わり、今夏ドルトムントに復帰したマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)はベンチで試合を見つめた。(c)AFP