【8月12日 AFP】リオデジャネイロ五輪は11日、ゴルフ男子がオリンピックGC(Olympic Golf Course)で開幕し、オーストラリアのマーカス・フレイザー(Marcus Fraser)が8アンダーで首位発進した。

 母国のトップ選手4人が出場を辞退したことで五輪への切符を手に入れたフレイザーは、初日のスコアを63とし、5アンダーで2位に並んでいる第145回全英オープン(The 145th Open Championship)覇者のヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)とグラハム・デ・ラエト(Graham DeLaet、カナダ)に3打差をつけた。

 世界ランク90位のフレイザーは、スタート直後にこそ堅さがみられたが、6番ホールまでに5つのバーディーを記録し、バックナインでもスコアを4伸ばした。

 112年ぶりに五輪競技に復帰したゴルフの初日では、思わぬ伏兵がトップに立ったほか、英国のジャスティン・ローズ(Justin Rose)が五輪史上初のホールインワンを達成している。

 リンクススタイルのコースに風が吹きすさぶ中、2013年の全米オープン選手権(2013 US Open Championship)を制した実績を持つ世界ランク12位のローズは、パー3の4番ホールのティーショットが188ヤード先のカップに吸い込まれ、五輪に歴史を刻んだ。 

 世界ランク12位につける36歳のローズは、フランスのグレゴリー・ブルディ(Gregory Bourdy)、ドイツのアレックス・チェイカ(Alex Cejka)、スペインのラファエル・カブレラ・ベロ(Rafael Cabrera-Bello)、そしてベルギーのトーマス・ピーターズ(Thomas Pieters)と4アンダーで並び、4位タイのグループにつけている。

 その一方で、第1ラウンドでは世界のビッグネームたちが出遅れた。世界ランク8位のリッキー・ファウラー(Rickie Fowler)は4オーバーで56位タイ、マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)を2回制しているバッバ・ワトソン(Bubba Watson)は2オーバーで42位タイ、さらに同14位のパトリック・リード(Patrick Reed)は1オーバーの34位タイでホールアウトし、米国勢がそろって下位に沈んでいる。(c)AFP/Jim SLATER