【7月30日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2016)は29日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は7-6、6-4で第5シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)を退け、準決勝に進出した。

 大会通算3度の優勝を誇るジョコビッチは、1時間11分を要した第1セットを乗り切ると、27度目となったベルディハとの対戦で25回目の白星を飾った。2時間でジョコビッチに敗れたベルディハは、世界トップ5位以内の選手との対戦で17連敗となっている。

 とはいえ、ジョコビッチはタイブレークで苦しんでおり、完勝という訳でもなかった。タイブレークでベルディハは1-3とされたもののそこから5ポイントを連取。しかし、3度迎えたセットポイントをふいにし、最終的にこのセットをジョコビッチに譲った。

 ジョコビッチは第2セット序盤にブレークを奪い、最終的にはその差を守って勝利を挙げたものの、いつもとはほど遠いレベルのプレーだった。

 ジョコビッチは「タイブレークをどう乗り切ったか分からない。次のポイントに集中できたからかもしれない。トマスは(セットポイントで)ダブルフォールトやエラーを犯した。あの第1セットを勝てたのはラッキーだったね」とコメントした。

 ジョコビッチは30日の準決勝で、ガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)と対戦することが決まった。好調のモンフィスは、第4シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を6-4、6-4で退けている。

 前週のシティ・オープン(Citi Open 2016)で優勝を飾ったモンフィスは、この日は手のつけようが無い状態で、地元カナダの期待を背負ったラオニッチを圧倒している。(c)AFP