【7月30日 AFP】サッカードイツ代表のバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)が29日、代表引退を表明した。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でプレーする31歳のシュバインシュタイガーは、自身のツイッター(Twitter)でその意思を表明した。

 フランスに敗れた欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)準決勝で自身最後となる通算120試合目の代表戦に臨んだシュバインシュタイガーは、「(ヨアヒム・レーブ〈Joachim Loew〉)代表監督に今後の選考対象にしないよう、引退の意向を伝えた。ファン、チーム、ドイツサッカー連盟(DFB)、歴代の監督に感謝したい」とつづった。

「代表戦120試合で、母国のために全力で戦うこと、そして言葉にできないくらい美しい成功を経験することを許された」

 シュバインシュタイガーにとってドイツ代表の白いユニホームを着ての最高の瞬間は、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で行われた2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)決勝となった。

 シュバインシュタイガーはアルゼンチンの中盤をしっかりと抑え込み、マンシャフト(Mannschaft、ドイツ代表の愛称)は延長戦の末に1-0で勝利して通算4度目のタイトルを手にした。

「2014年のW杯制覇は、僕らにとって歴史的で感動的なものだった。もう2度とあんな瞬間は僕のキャリアに訪れないだろう。この時点で引退することが、正しく、分別あるものだと思う。代表チームには2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)の予選と本大会での健闘を祈っている」

「そして最後に、ファンに伝えたいことがある。みなさんのために戦えたことは光栄だった。みなさんと経験できたことすべてに感謝したい」

 シュバインシュタイガーは、所属するマンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)新監督から、戦力外を伝えられた9人のうちの1人と報じられている。しかしながら、クラブとの契約はあと2年残されている。(c)AFP