【7月26日 AFP】中国・北京(Beijing)で予定されていたプレシーズンのインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とマンチェスター・シティ(Manchester City)のダービーマッチが25日、「ピッチの状態が選手にとって危険」だとして中止になった。

 シティの主将ヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)は、北京で発生した豪雨のあと、クラブのスタッフが試合を行える状態にしようと必死に努力したが無理だったと明かし、クラブの公式ウェブサイトで「この10日間、スタ ジアムの管理者が懸命にピッチの管理に努めていたけれど、選手にとってはあまりにも危険な状態だった」とコメントした。

 また、シティのフェラン・ソリアーノ(Ferran Soriano)最高経営責任者(CEO)も、「豪雨の影響で、このピッチでのプレーするのはあまりにも危険だった」と語っている。

 ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)も参戦している中国ラウンドの主催者も、ピッチ上における選手の安全性を考慮したとして試合の中止を発表。その理由について「7月19日から20日にかけて北京で発生した豪雨は、近年でも非常に稀にみるほどの激しい天候でした」と説明し、「選手のピッチ上での安全性については、大会側と両チームが話し合って決断した」と語った。

 ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督と、シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、24日に予定された練習が行えなかったことから、ピッチコンディションを心配していたという。

「ピッチと選手のコンディションのほうが、プレシーズンの結果より重要だ」と述べたモウリーニョ監督は、「(ツアーの)終盤で、もう少しすればホームに帰って選手が安全にプレーできる環境で練習を行える」とコメントし、グアルディオラ監督も「選手のけがだけは避けたかった」と語っている。

 今回の中止により、ファンが注目していたマンチェスターダービーは、9月10日のイングランド・プレミアリーグのリーグ戦まで持ち越しとなった。(c)AFP/Daniel HICKS