【7月25日 AFP】エジプトのアンチドーピング機構(NADO)は24日、世界陸上男子やり投げ銀メダリストのイハブ・アブデルラーマン(Ihab Abdelrahman、エジプト)から陽性反応が出たため、暫定的に出場停止処分を科した。これにより、アブデルラーマンはリオデジャネイロ五輪に出場できない可能性が浮上している。

 昨年の世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)で銀メダルを獲得したアブデルラーマンは、大会へのエントリーも暫定的に禁止されており、Bサンプルの検査で再び陽性反応が出た場合は、同選手のリオ五輪出場停止が確定になる。

 アブデルラーマンの血液サンプルは、4月17日に彼の自宅で採取され、スペイン・バルセロナ(Barcelona)の研究所に送られた。機構側は1回目のテストの結果について「分析はすでに終了し、同選手が2種類の男性ホルモン(testosterone)を体外から摂取したことが証明された」と明らかにしている。

 バルセロナの研究所は25日に2回目のテストを行うとしており、結果が陰性であれば、 アブデルラーマンのリオ五輪出場が許可されることとなる。(c)AFP