【7月19日 AFP】ルーマニアの伝説的な元体操選手のナディア・コマネチ(Nadia Comaneci)さんは、体操競技で近代五輪史上初の10点満点を記録した1976年モントリオール五輪での歴史的パフォーマンスについて、現在も鮮明に覚えていると明かした。

 現在54歳のコマネチさんは、 1980年のモスクワ五輪にも出場しており、金メダル5個を含む合計9個のメダルを獲得しているが、モントリオール五輪から40年が経過した今でも、その瞬間をはっきり覚えているという。

「会場を歩いていても声援を受けた当時のことは、今でも鮮明に感じられます」と話すコマネチさんは、「すべて覚えています。平均台に臨んでいたとき、ゆかで誰が演技していたのかも分かっていました。今でもすべての瞬間を思い出せます」と語った。

 元体操選手で五輪金メダリストでもある夫のバート・コナー(Bart Conner)氏とともに、米国で体操競技の専門学校を運営しているコマネチさんは、自分の名声を世界中に知らしめたこの競技に今でも強い情熱を抱き続けている。

 支援者として活動しているローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミー(Laureus World Sports Academy)のウェブサイトでコマネチさんは、「誰もいないときにジムで練習しています」と語っている。

「側転をしても安全にゆかに着地できます。技術などすべてがそこで養われます。毎日どこにいても、倒立しないと気が済みませんから」

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