【7月6日 AFP】ツール・ド・フランス(2016 Tour de France)は5日、第4ステージ(ソミュールからリモージュ、237.5キロメートル) が行われ、2日連続で写真判定までもつれた末に、エティックス・クイックステップ(Etixx-Quick Step)のマルセル・キッテル(Marcel Kittel)がステージ優勝を飾った。

 前日の第3ステージでは、ディメンションデータ(Dimension Data)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)が1インチ(2.54センチ)差でロット・ソウダル(Lotto Soudal)のアンドレ・グライペル(Andre Greipel、ドイツ)を下したが、第4ステージではキッテルがディレクトエネルジー(Direct Energie)のブリアン・コカール(Bryan Coquard、フランス)にわずか1センチ差で勝利した。一方、第3ステージで僅差の3位に終わっていたコカールにとっは、2日連続で悔しい結果になっている。

 昨年のツールを欠場していたため、ステージ優勝は2014年大会の最終ステージ以来となったキッテルは、「写真判定を見たけれど、僕らの間には髪の毛1本の差しかなかった」とコメントし、「237キロを走ったあととは考えられないよ。本当に締まったレースで、タフなスプリントだった。最後の150メートルは静脈が破裂するかと思ったよ!」と語っている。

「勝てるとは思っていなかった。とても激しいレースになることは分かっていたので、ラインをキープすることだけに集中していた。僕の身長は190センチだし、腕も長いから最後はその差だったと思うよ!」

 3位に入ってボーナスタイムを獲得したティンコフ(Tinkoff)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)は、総合首位のマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を保持している。

 総合2位につけるエティックス・クイックステップ(Etixx-Quick Step)のジュリアン・アラフィリップ(Julian Alaphilippe、フランス)はトップと12秒差、同3位でモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)は14秒差としている。(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN