【7月4日 AFP】バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)で武装集団が飲食店を襲撃し、邦人7人を含む人質20人が殺害された事件を受け、カジュアル衣料品店「ユニクロ(UNIQLO)」を運営するファーストリテイリング(Fast Retailing)は4日、不要不急のバングラデシュ渡航を従業員に禁止し、また現地に滞在する従業員には自宅にとどまるよう指示した。

 ファーストリテイリングの広報担当者によれば、現地に滞在する従業員は現在10人いるもようで、次の通告があるまで自宅待機を指示したという。また、必須なものを除き、バングラデシュへの従業員の渡航は見合わせている。

 ファーストリテイリングはダッカ周辺に「グラミンユニクロ(Grameen Uniqlo)」9店舗を展開している他、現地生産者との連携の任に当たる事務所を置いている。

 バングラデシュにはユニクロの他、日本企業約240社が進出している。事件を受けて、東芝(Toshiba)も来月10日まで不要不急の渡航を避けるよう従業員に指示した他、大手ゼネコンの大林組(Obayashi)と清水建設(Shimizu)は現地の従業員に自宅待機を命じている。(c)AFP