【6月27日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)でファッション写真家として約40年間にわたり活躍したビル・カニンガム(Bill Cunningham)氏が25日、死去した。87歳だった。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると紙によると、カニンガム氏は最近、脳卒中のため入院していたという。

 青い作業着姿と首から下げたカメラがトレードマークのカニンガム氏は、1929年生まれで、ボストン出身。長年にわたりニューヨークでストリートスナップを撮影。自転車で街中を移動し、ストリートの前衛的トレンドから華やかなパーティーまで、様々な被写体をカメラでとらえた。

 その功績が称えられ、2008年にはフランスのレジオン・ドヌール勲章(Legion d'Honneur)を受章。2009年には、ニューヨークにある歴史的建造物の保全を訴える団体「New York Landmarks Conservancy」から、“生けるランドマーク”に認定された。

 ニューヨークのビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長はツイッター(Twitter)に「我々は、ビルの青いジャケットと自転車を忘れない。しかし何よりも、彼が写真でとらえた、鮮やかで活き活きとしたニューヨークを覚えているだろう」と追悼のコメントを投稿した。(c)AFP