■乗客リストも調査

 捜査当局は乗客リストの調査も行っている。捜査当局関係者の一人は、「乗客の中に問題視される人物がいたかどうかについて発言するのは時期尚早だ」と述べたが、「だからといって疑いがないわけではない」と付け加えた。

 フランスの航空安全専門家、グザビエ・ティテルマン(Xavier Tytelman)氏がAFPに語ったところによると、昨年11月のパリ同時多発襲撃事件以来、フランス国内の全空港で警備が強化されているという。

 同氏は、「最初のスキャナーによる検査を受けた後、疑わしい荷物の30%は、爆弾物探知用の特別なスキャナーにかけられる」と語り、その後爆発物処理班が見守る中、手で検査を行うと述べた。また同氏によると手荷物は「99.9%信用できる」スキャナーで検査されるという。

 さらに、ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)のブリュッセル国際空港(Brussels Airport)で今年3月22日に発生し、16人が死亡した連続自爆事件の後は、不審者の監視も行われている。

「プロファイラー」と呼ばれる担当官は、空港ターミナルを行きかう大勢の人を観察し、少しでも挙動が怪しい人物を見つけるという。(c)AFP/Sarah BRETHES Rémy BELLON