「台所に帰れ!」―試練に立ち向かうサッカー界の女性審判たち
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■女性審判は厳格である
一方、ベネズエラ審判委員会の責任者は、女性審判について男性の同業者より「厳格である」と考えている。しかし女性審判は、風当たりが強く、時にはあからさまな差別を受けるシステムの中で闘い続けてきた。
アルゼンチンでは、1996年にフロレンシア・ロマーノ(Florencia Romano)氏がハンガーストライキを決行し、プロの審判として登録できる権利を訴えた。
これに対して、アルゼンチンサッカー協会(AFA)で当時会長を務めていたフリオ・グロンドーナ(Julio Grondona)氏は、女性審判について「合理的」でないと反論したが、最終的にロマーノ氏は受け入れられた。
テストに合格した女性審判に対する心理的重圧は、時に暴力へ発展しかねない。
ニカラグアで審判を務める28歳のタティアナ・グスマン(Tatiana Guzman)氏は、「私がファウルを与えると、それが気に入らず、1人の選手が飛びかかってきました。愚か者が同様の行為をしてくる恐れが常にあり、逃げる用意をしておかなければなりません」と警戒している。(c)AFP/Carlos Mandujano and Moises Avila with AFP bureaux